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日本のベンチャーキャピタルはどうなのか(調査中)
日頃は閑古鳥が鳴いている自分のブログのアクセス数がガッと上がったので、何があったのかと見てみると、どうやらIsologueからのお客様が大量にいらっしゃっている模様。ということでIsologueに行ってみると、「Stanfordロースクールの授業と日本のVenture Capital Negotiation」ということで、他の記事も含めてVenture Capital Negotiationに関する記事を取り上げていただいたようです。ありがとうございます。

ちなみに、そのVenture Capital Negotiationについては、今日と金曜日(13日)の2回にわたって、12組の交渉結果のプレゼンとディスカッションが行われることとなっており、今日出来上がりのCap Tableの一覧表を見たところでは、同じFactに基づいているのに、ここまでいろいろな結果となるかあという感じで大変興味深かったです。他の組の交渉過程を聞いていると、自分がそのときは気づかなかった点、やはりもう少し強く出るべきだったかという点などについて大変勉強になるほか、グループの個性(ある人のタフネゴシエーターぶり)などが窺えてとても面白いです。

ぼく自身は、ベンチャー・キャピタルの実務の経験は全くなく、シリコンバレーについても、こちらに来るまではどこか遠くの世界という風に思っていたのですが、実際来てみてGoogleやYahoo!の本社が近所にあるのを見たり、大学の授業で頻繁にアントレプレナーの話が出てくるのを聞くにつけ、せっかくここに来たのだから、(今後仕事に復帰したときに直接役に立つかどうかは別として)ここでしか見聞きできないことを勉強しておきたいということで、少しずつ興味を持ち始め、今学期ベンチャー・キャピタルの授業を受けたことで、さらに興味が加速した、という感じであります。

で、アメリカの実務を何となく概観すると、じゃあ日本は・・・と自分の国のことに興味が湧くのはごく自然な流れです。日本のことについても実は全然知らなかったのですが、「ベンチャーキャピタルハンドブック」という本が、日本のベンチャー・キャピタルの現状について、アメリカやイギリスとも比較しつつ、それなりにうまくまとめているのではないかと思います。

ベンチャーキャピタルハンドブック
ベンチャーキャピタルハンドブック
忽那 憲治,山本 一彦,長谷川 博和

実は、卒業のために30ページ前後の英文のリサーチ・ペーパーを書かなければならず、そのテーマとして「ベンチャー・キャピタルにおける優先株式の日米比較」でもやろうかなあと漠然と思っていたのですが、実際に調べてみると、日本の現状は普通株式による第三者割当増資が圧倒的に多く、優先株式を使った事例はほとんどなく、あったとしてもサンプル数が非常に少ない(あるいは入手困難である)ので、ちょっとこれは難しいということで断念しました。その代わり、「日本におけるベンチャー・キャピタル:なぜ優先株式スキームはあまり使われないか」というテーマについて、いくつか仮説を立てて、それを検証していくという方法でペーパーを書こうと思っています。仮説の中には検証が難しいものもあるでしょうし(例えば「何となく面倒くさそう」という心理的要因とか)、結論は、磯崎さんのブログに書かれているあたりのことに触れつつ、「うにゃにゃにゃにゃ」とお茶を濁す程度で終ってしまうかもしれませんが、優先株式を用いたエクイティ・ファイナンス自体はそれなりに日本でも浸透してきているように思うので、優先株式を使うか否かは日本ではどういう要素によって決まっているのか、というあたりを朧げながらでもイメージできるようになれば自分としては目標達成かなあと思っています。

で、ペーパーの締め切りまでもあまり間がないので、いろいろと調べつつも書き始めているのですが、その際に思ったのは、ネットで検索して出てくる日本語の情報の貧弱さです。ベンチャー・キャピタルの授業で配られた英文の資料は、タームシートの解説や法律事務所によるタームシートの条項の統計的比較(ネットバブル前とネットバブル後、東海岸と西海岸など)、学術論文(法律的視点や契約論的視点からのもの)など大変充実しているのですが(タイトルだけ斜め読みしているものの方が多いですが。)、日本語ではネット上のもの、出版されている本も含めてもここまでのものは期待できません。とりわけ、優先株式については、会社法や旧商法の種類株式の規定について解説したものはそれなりにあるものの、これをどうやって実務で使うかといった視点で書かれたものは、ちょっと見当たらないように思います(ぼくもアメリカにいて、ネットが頼りですので、全部は調べきれていません。よい資料をご存知の方がいたら教えてください。)。このようなリーガル・エンジニアリングとでもいう部分は、ある意味弁護士の長年のノウハウの蓄積という側面もあり、あまり一般に明らかにしてしまうと競争優位性がゆらぐということかもしれませんが、その仕組みを投資家や発行会社、そして契約を作成する相手方の弁護士に広く理解してもらうことによって、余分な取引コストは下がり、今まで「訳分からない、意味あるの?」と思っていた層も取り込むことができ、法律実務家としても真の付加価値について評価をしてもらえる、ひいては日本のリーガル・エンジニアリングの質が向上するという気もするのですが、いかがですかね(甘いでしょうか。)。

あとは、統計や実務的動向などの情報へのアクセスの難しさも問題ですかね。統計や調査に関していえば、日本でもVECベンチャーキャピタル等投資動向調査なんかは頑張っている方だと思うのですが、それでもPricewaterhousCoopers/National Venture Capital Association, MoneyTree™ Report なんかと比べてしまうと、統計的な連続性、サンプル数などの点でどうもなあという感じがしてしまいます。標準タームシートの整備や、各法律事務所による契約条項の統計的比較なんていうのも、今後の課題かもしれません。まあ、これはベンチャー・キャピタルに関してだけではなく、日本において企業法務周りのインフラの整備が課題っていうことかもしれませんが。

何だか話が脱線しかけてきたので、今日はこれにて。

(追記:おまけ)
どうも磯崎さんの記事を読んでか、Full RathcetRatchetとかの用語について検索かけている人がいらっしゃるようなので、役立ちそうなリンクを。
アメリカのベンチャー・キャピタルのタームシートの用語の日本語での解説については、以下が参考になります。
http://www.vec.or.jp/guide/frame_s.html

Full Ratchetの実際のイメージをよりよく理解したい場合は、英語ですが、下記のリンク(以前も紹介しました。)が素晴らしいです(ページの下51−55です。)。
http://www.andrew.cmu.edu/user/fd0n/articles.htm
| Business & Law | 23:30 | comments(0) | trackbacks(2) |
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